さらに本作の中でも印象的なシーンのひとつである“⾃転⾞の⼆⼈乗り”の本編映像も解禁!

物語では、⼆⼈が宗教施設から抜け出してバスを待っていたが、なかなか来ない。そんな中、江永が近くにあった⾃転⾞を⾒つけ、⼆⼈は⾃転⾞に⼆⼈乗りし、⼭道を下っていくことになる。道中、宮⽥は「どうしても思っちゃうんだよね。お前より私の⽅が苦しんでるよって」と江永に打ち明ける。江永は「それが不幸中毒ってやつですよ…。不幸度で勝ちたいなんて思ってたら、結局⾃分から不幸になりたがるやつになっちゃうよ」と静かに諭すように⾔葉を返す。それに対して宮⽥は、「だから初めて江永とちゃんと話した時、ショックだったんだよ」と、本⾳を吐露する。
撮影を振り返り、江永を演じた⾺場は、「後ろに沙良ちゃんを乗せて、ぐねぐねと曲がる⼭道を下ったんですが、前を⾛る軽トラの荷台に設置されたカメラとの距離も意識しながら、安全に気を配りつつセリフも⾔わなきゃいけない。全部で10回以上は⾛ったのでだんだん慣れてはいきましたが、怖さはずっとありました」と振り返る。

さらに撮影前には、主演の南沙良と⾺場ふみかに個別でアクティングコーチによるレッスンが⾏われた。井樫監督は、「レッスン内容はコーチと相談して決めました。⾺場さんには江永が⾃分の⺟親に『⾝体を売れ』と⾔われたという設定で、私が脚本を書き、実際に演じてもらいました。そのときの感情が、本編で雅が語る場⾯にも活かされていると思います」と振り返る。⼀⽅、南については、「堀⼝とコンビニで働く⽇常のシーンを演じてもらいました」と語る。
このレッスンの意図について監督は、「映像には映らないけれど、シーンとシーンの間にもその⼈物の⽣活や感情は存在している。そこを補填する意味がありました」と語り、「監督という⽴場では演出はできても、芝居を⾔語化して教えるのは難しい。アクティングコーチはその部分を補ってくれる存在です」と、撮影前の丁寧なアプローチについても明かしている。
本編映像はこちら https://youtu.be/zJt5SVjWkDc