全編を通してceroの⾳楽で彩られる本作だが、今回解禁された予告中でも流れるオープニングテーマ「Moving Still Life」と、圧巻の冒頭花⽕シーンにも乞うご期待。cero の3⼈からもコメントが到着!

<髙城晶平 コメント>
我々⼈間とは違った知性を持つ植物たちを、最近では「プランタサピエンス」と呼ぶ向きもあるらしい。僕はそのことを本で知ったのだが、森やビオトープにおける植物同⼠の社会づくりや相互扶助の作法には、確かに知性と呼ぶほかないような何かがあると思う。そんな興味を抱いた⽮先、この映画の話が舞い込んだ。ワクワクしながらシナリオを読むと、想像とはだいぶ違う「知性」を備えたホウセンカが登場し、思わず笑ってしまった。同じサピエンスを持つ者として、いつかは友達になれるかも。
<荒内佑 コメント>
夏のアパートの網⼾、蚊取り線⾹。ブラウン管テレビ。夜⾵に揺れるカーテン。⼣⽅の台所、時計の針。雑居ビルの事務所、⽩い蛍光灯。空の⻘さ、雲の動き。ハイブリッド⾃動⾞の⾳。
物語を包み込む繊細な描写は、阿久津が⽣きた⽇々に寄り添い、静かに祝福しているように感じます。劇伴も同じような存在でありたいと願いながら制作しました。
<橋本翼 コメント>
私にとって初めての劇伴の経験となりましたが、作品の情景に導かれるような感覚で⾳を当てていきました。⼤きな機械の中の⻭⾞のひとつのような気持ちで⼿探りな部分はありましたが、完成した作品を拝⾒したときに点と点がつながるような思いを初めて感じさせてもらい新鮮な体験となりました。
様々な境遇にある⼈たちに、この作品全体や、作中のどこか⼀部分が響いて、何かに伝播していったら社会はどんな⾵になるのだろうと当てもなく想像しました。