一方、山田は演じる上で「どこまで(安慶名の)モデルとなった佐次田秀順さんというホンモノに近づけるのか、何ができるかと考えた時に、自分に出来るのは考え続ける事とホンモノを味わうこと」を意識したそうで「僕は虫が大嫌いだけれど、ウジ虫を食べるシーンでは監督にお願いして実際に食べました。これはウジ虫を食べたことが凄いのではなく、僕がどれだけホンモノに近づけるのかの勝負のようなものでした。ウジ虫を実際に噛んで飲み込んで味わった感覚とか、そういったことを自分の身に感じていく。そこが一番大事だと思いました」と熱演を報告した。

迫る全国公開に向けて山田は「銃やミサイル、戦車を使った悲惨な戦争はあっては欲しくない。ただみんなが幸せにご飯を食べることが出来る。それが一番大事。年齢制限のない映画になっているので、子供たちにも伝えられる映画にもなっています。これは日本のお話ではなくて、人間の心のお話。日本人が戦争で嫌な思いをしたとか、そういうことを言いたいのではなくて、ハートの問題。それが世界中の大人たちだけではなく、子供たちにも伝わって欲しいです」と呼び掛けていた。