こうして満を持して決定したのが、ヨハンソン演じる主人公、ゾーラ・ベネット。熟練の秘密工作員である彼女は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、人類を救う新薬の開発に必要な、陸・海・空の3大恐竜のDNAを入手するという極秘任務を託される。ゾーラは、最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)や古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)ら精鋭チームを率いて任務に挑む。だが、彼らが上陸したのは、かつてジュラシック・パークの開園に備えて極秘に研究が進められていた、あまりにも危険な禁断の島だった。様々な恐竜がうごめくその島で、ゾーラたちは何十年にも渡って隠されてきた衝撃の真実と向き合うことになる──。

エドワーズ監督は、ヨハンソンの演技について完璧だと絶賛し、「カリスマ性があり、非常に賢く、感情的な奥深さもある。その上、コメディも得意です。彼女にできないことは何ひとつありません。」と、主演としての存在感を高く評価している。またヨハンソンは演技だけでなく、チームの雰囲気作りにも積極的に貢献。撮影初期には自ら船をチャーターし、キャストたちを招いて船上で週末を楽しんだのだという。そのおかげで、現場には早い段階から家族のような強い絆が生まれていった。そうした信頼関係が、過酷な撮影を乗り越える力となり、スクリーンにも深い感情のつながりをもたらしている。

物語の核心を力強く支える繊細かつダイナミックな演技に加え、現場をまとめ上げる抜群のリーダーシップで“新ジュラチーム”をけん引したスカーレット・ヨハンソン。その存在が、新章の幕開けにふさわしい圧倒的な説得力をもたらしている。「ジュラシック」シリーズの新たな伝説が、ついに動き出そうとしている。
