岩崎は「きつい話だなぁ」というのが本作の感想だったそうで、「最後まで観ましたよ!」と語気を強めて、いろいろとキツい話ではあるもののきちんと⾒届けたと強調し、観客を笑わせていた。

映画を舞台にしたサスペンスをやりたいと思っていたという内⽥監督。「何が真実なのか分からないみたいなことを映画の世界でやろうと思いました」と着想に触れつつ、そこまで⽬を覆うような衝撃的な内容を意識して考えたものではないとニヤリ。「最近はニュースのほうが⽬を覆いたくなるようなものが多いけれど、(映画に関しては)結果としてこういう感じになっちゃったという感じです」と意識的に衝撃的な内容を作り上げたことをやんわりと否定していた。

北村演じる野島は、仕事はうまくやっているのに、家庭はうまくいかないというキャラクター。「家庭がうまくいっていれば、こんな頑なな暴⾛はしなかったのかなと思いました」と野島の設定を分析。さらに「仕事では意地になって『僕のやりたいことをやるんだ!』と⾃⼰暗⽰をかけてどんどん沼にハマっていくタイプ」と解説。岩崎演じる監督とのシーンを挙げ、「⼀騎打ちになっている。野島は基本的には誰とでも⼀騎打ちで、⼤体打ちのめされちゃう(笑)。爆発できないんですよね」と説明しながらも、「最後、踏んづけているところはスカッとしました!」と、打ちのめされたままでは終わらない思い出のシーンでの動きを再現し、笑顔を⾒せていた。野島とは「似ている部分はあるかもしれない」と語った北村は「彼みたいな部分があるのは憧れ。こういう⼈がいてくれないと…とは思います」としみじみ。ノジマのような⻘臭さ、情熱、ピュアさは「持ってなきゃいけないと思っています。やっていてきつかったけれど、フィクションだと割り切って演じました」と充実感を滲ませていた。

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