<田崎淳一 役:中沢元紀 コメント>
この度、陸とまなみの友達である田崎淳一役を演じさせていただきました。
作品を観て、陸とまなみ2人にしか分からない、分かりようがない世界でお互いのことを慎重に確かめ合いながら歩んでいく2人に心を打たれました。
撮影日数は少なかったですが、その中でも芳根京子さんにお芝居についてご相談させていただいたり、同い年の髙橋海人くんに刺激をもらいながら撮影した日々は、とても大切な想い出です。
切なくも、優しく温かい空気に包まれている唯一無二の作品の一員になれて、とても嬉しく思います。
入れ替わって15年。誰も想像できない世界で迷いながらも、丁寧に生きる2人の人生をぜひ映画館で見届けていただきたいです。
<蓮見涼 役:前原滉 コメント>
「君の顔では泣けない」
蓮見涼役で出させて頂きました。前原滉です。
この話の主人公である、陸とまなみを演じ切った4人の方がとても繊細で素晴らしいです。
脚本を読んだ時からこの役を演じるのは大変そうだと思っていたので、映像を観て尚更そう思いました。
中身が変わるから人間関係が変わるのか
外見が変わるから周りの人に受け入れてもらえなくなるのか
自分だったらどうなってしまうか
もしかしたらこの世界のどこかで同じことが起きているのかもしれないなぁ
とか
色々な事を想像しながら完成した作品を観ました。
最後のシーンを観た後に、皆様がどう感じるのかとても楽しみです。
是非観てくださいませ!
<坂平禄 役:林裕太 コメント>
坂平禄役を演じさせていただきました、林裕太です。
自分を自分らしくさせているものって何なのでしょうか。
見た目も考え方も変わっていく人間にとって、それは記憶だと私はこの作品を通して思いました。
誰かと過ごしてきた時間だけは変わらない。
人が写真を残すのはその時を形にして忘れたくないからだと思います。
禄は家族とのそんな記憶を大切にしている陸の弟です。
撮影中の芳根さん、髙橋さんお二人の佇まいは入れ替わった陸とまなみそのものでした。
寂しさとそれでも生きようとする力強い意志を一緒にお芝居していて感じました。
陸とまなみ、二人が歩んできた道のりをより多くの方に辿って頂けたらと思います。
<水村渚 役:大塚寧々 コメント>
その題名、どういう意味なのか、何が起こるのか、色々な想像を掻き立てられました。その秘密は少しずつ明かされ、あっという間にその世界に引き込まれました。入れかわってからの15年だけではなく、その後の15年も丁寧に描かれている事に驚き、素晴らしい物語だと心から思いました。
陸とまなみ、その役を生きる芳根京子ちゃんと髙橋海人君の役に真っ直ぐに向き合う二人の瞳が切なくも強く美しい。ありえないと思う事が起きた時、人はどう向き合うのか。驚き戸惑いながらも、どう生きていくのか。今までは自分のことだけ考えていたけど、入れ替わることによって相手のことも考えなくてはならない、一人ではない、二人の決断、そして周囲の人々の気持ちと行動。親としてどうすればいいのか、何が出来るのだろうか。
「私が救われたように、私もいつでも救い続けるよ」という劇中の言葉が心の奥深くまで届きました。人としての優しさ、温かさに溢れている作品です。
<水村治 役:赤堀雅秋 コメント>
とにかく今、誰と喋っているのか常に混乱してた記憶です。父親役の自分でさえそうなのですから主人公のお二人はおそらくノイローゼ。ま、本来の人生でも「自分が何者なのか」に翻弄され続ける日々。だからきっと、そんな映画なんだと思います
<坂平葉月 役:片岡礼子 コメント>
最初は身体が入れ替わると生活の何がどうなるのか興味が沸き、戻れないならどうするかと想像すると、絶望感と孤独が押し寄せてきました。最後まで想像が追いつかない脚本でした。
芳根さん、髙橋さんとの共演を振り返ると涙目になります。なぜなら二人は、映画の中の置かれた立場の混乱を受けとめ、真摯に考え抜くことで新たな壁にぶつかり続けていたからです。俳優として苦悩の連続だったと思われます。ひたむきに二人がこの役を生きてくださることが、状況を分からない親の役として救いでした。二人の真摯さを包む現場も素敵でした。監督が丁寧に向き合ってくださることで、体験したことのない設定も悩み過ぎずに過ごせました。
いま見えている世界は、一つではないのかもしれない。それでも人が愛おしい存在であることに変わりはないと感じられる映画です。この映画を観終わった後は、世界が変わって見えると思います。ぜひ劇場でお楽しみください。
<坂平春樹 役:山中崇 コメント>
陸の父、坂平春樹を務めました。
入れ替わってしまうという運命の悪戯に、前を向いて日々を懸命に生きる陸とまなみのふたりの姿がとてもたくましく、そしてとても愛おしく感じられました。
脚本を読んで、世界は自分を映す鏡。という言葉を思い出しました。もしかしたら僕はあなただったかもしれない、あなたは僕だったかもしれない。その想像力があればきっと、人にやさしくなれる。
この作品はその大切さを語りかけてくれているように思いました。
いま、この時代にこそ、響いてほしいと思います。ご覧いただけたら嬉しいです。