登場⼈物はみな、未来に悩み、過去を悔いる。
⼀⽅で、その⽇の感情をその⽇の中で消化している様は、残酷な⼈間の本能を映し出す。
恐れはあるが怖れはない。
この葛藤と⾏動の乖離が「モラトリアム」なのだろう。
多くの⼈が悩む「それ」がスクリーンを埋める。汚くも綺麗に。
そして⾃分もまたその多くの⼈であると気付く。
佐々⽊集(PERIMETRON)
その縄は、時に⼰が⾸をきりきりと締め上げ苦しめるものであるかもしれない。しかしながら、時にその縄は地獄に垂らされた蜘蛛の⽷のように、救いの道標になり得る。登場⼈物たちが⾜掻き、もがき、⽣をまっとうしようとしている姿に⼼打たれました。
⽣きることの⼀筋縄ではいかなさ、⼼許なさ、切実さ、それらを僕は⼿前勝⼿にも感じました。
平井まさあき男性ブランコ(芸⼈)
⽣きづらかったり冷たかったりする世の中でも物語の中⼼に優しさがあってよかったです。
作品の根底に、樹さんのひたむきな姿勢が充満しているかのようで美しくも感じました。
出たかったー!
平岩紙(俳優)
「映画作るんだよね」親友からそう⾔われたのは1年半前くらいだろうか。エンドロールが友達図鑑のようで、仲間に加わりたかったという気持ちが無かったとは⾔えない。⾔えないのだけれど、観て分かったことがある。これは決して、友達同⼠の遊びの延⻑ではない。2⼈の覚悟と、⾒逃してはいけない⼀瞬の光を、そっと抱きしめた。
次はさ、どんな役職でも誘ってよ。その⽇までに、私も私なりの覚悟で⽣きていけるようになるからさ。
⾒上愛(俳優)