劇中で寺澤艦長が「武士道」という本をもっていることについても「あれは脚色です。寺澤さんは“今を一生懸命生きるべきなんだ”と心にもっているだろう、と、そして仲間の写真をずっと持っているだろうと思ってその設定を作らせていただきました。」と竹野内豊が演じた主人公についても明かした。田中は撮影前に小滝から参考用に「海軍の家族 山本五十六元帥と父三和義勇と私たち」という本を借りていたようで、「その中に海軍の方の家族の様子が描かれていて。子供たちもどんな生活をしていたんだろう、どれくらい会えないんだろう、お父さんが帰ってきたらどんなことするんだろうというのを娘さんが日記で書かれていて。それがありありと思い浮かぶように書かれていたんです。時代が変わっても環境が変わっても、家族はやっぱり家族で。その様子を読んでホッとしました。」と、そして、本作について「国を守るとしても、一番守りたい人は心にいて。一人一人の“人間”というのを映像で体現されていると思います。戦場で戦う人たちというだけではなくて血が通った背景が見れる作品になっていると思います。」と続けた。

話題は若き水雷員の井上を演じた奥平大兼に移り、小滝は「初めての方々はどこかのタイミングでふっとイメージが沸くんです。」とキャスティングについて明かし、田中は他の作品で共演した時に奥平と意気投合したようで「大兼くんは気が合うというか。お芝居もお上手でもう完成されているので、どんなことをやったのか教えてって言ってお話したりとか。共通の趣味があったりとか。主役を演じられる華があって、お芝居になると深みがって彼のものになっちゃうという。」と奥平の演技について絶賛した。

今回、主題歌を担当したUru について「今回はUru さんがこの物語を一番表してくれるのではないかということで、『海軍の家族 山本五十六元帥と父三和義勇と私たち』という本だけお渡ししたんです。どのように咀嚼されたか分からないのですが、本作にぴったりの楽曲を作ってくださいました。」と小滝が主題歌の裏側についても明かした。

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