この度、本作の公開に先駆け、オールロケを行った小豆島にて凱旋上映会が行われ、主演の原田琥之佑、横浜聡子監督、和田大輔プロデューサーが登壇した。

多くの島民たちが集まり、大歓声で迎えられた横浜監督は、「一気に、あの日々の撮影のことを思い出しました」と感慨深げにコメント。「到着した昨日から島の皆さんの温かさに触れていて、すでに感動しています。今日は皆さんにやっと作品を観ていただけて、映画がもう一つの“誕生日”を迎えたような気持ちです」と話した。また、プロデューサーの和田は「身に余る光栄」だと話し、「私たちで作ったというより、島の皆さんと一緒に作った映画。皆さんが“私たちが作った”と言ってくださっていいと思います」と語り、地元住民への深い感謝を滲ませた。

原田は、当時エキストラ出演していた地元の子どもが成長した様子に言及し、「さっき僕も客席で一緒に観ていたんですが、“え!?”となるぐらい、大きくなっていて驚きました」と観客席の笑いを誘った。

撮影当時のエピソードとして、原田は「炎天下の中での撮影にも関わらず、ウィッグを着けながら重ね着で走り続けて暑かったんです」と明かし、「それでも、風が涼しくて逆に心地よかったことが印象に残っています」と振り返った。また、撮影後は、現地での生活も満喫していたという。「中須翔真くん、蒼井旬くんと一緒に温泉施設で卓球をして、汗をかいてから温泉に入って、その後にアイスを食べてゲームセンターで遊ぶ、というのが毎日のルーティン。まるで地元の子のような生活でした」と笑顔で語った。

小豆島は、香川県の北東部に位置し、海と山の美しい自然に恵まれた場所として知られている。横浜監督は小豆島での撮影に強い印象を持ったという。「青森県出身の私にとって、四国や瀬戸内海周辺は遠い存在だった」と語りつつも、「実際に島に来てみたら、古い建物やお店がしっかり残っていて、でもちゃんと人の気配がある。島が生きているという感覚がすごく不思議で魅力的でした」と述べた。また、印象的な撮影地として挙げたのは、終盤に登場する神社近くのアート作品“葺田パヴィリオン”の場所。「初めてロケハンで訪れたときに、“この場所、夢で見たことがある”と思ったんです。まるで呼ばれたような感覚がありました」と、個人的な体験を交えて語った。

1

2

3 4

RELATED

PAGE TOP