この度、7月17日からカナダ・モントリオールで開催されている、第29回ファンタジア国際映画祭(カナダ)で「北米プレミア コンペティション(Cheval Noir Competition)」に出品され、「審査員特別賞」を受賞!

上映会場は超満員で、本編上映中は、随所で大きな笑いが起こり、音がかき消されるほどの歓喜に沸いた。そして、上映後のティーチインでは、本作のテーマである「集団行動」の行動心理に踏み込む鋭い質問も相次ぎ、観客からの「主要の登場人物が海外から転校してくるのは何故」の質問に対し、下津優太監督は、「社会学の統計によると、欧⽶圏では集団の中で⾃分という個が優れていることを表現することに幸せを感じ、アジア圏では集団の輪を保つことに幸せを感じる傾向がある。どちらが良い悪いということではないが、アジア圏での集団の輪を保つことは、時に行きすぎると同調圧力となり思考停⽌を生む。更に集団に属すことで安心を感じ同時に思考停⽌に陥る。まわりに流されるのではなく、⾃ら考えて行動した集団が輪を保つことで良い集団、NEW GROUPへ繋がるのではないか」と答えた。その他観客からは、「素晴らしかった。もの凄く共感した。現実世界のことのように理解できる」など賞賛を集め、審査員特別賞を受賞するに至った。
<監督・下津優太 コメント>
観客のリアクションが凄すぎて、台詞が聞こえなくなるほどでした。アジア圏での上映時とは異なり、欧⽶圏では更に組体操というものが異様に映ったように感じます。上映後のQ&A では、映画の中身を深く追求するような質問が相次ぎ、モントリオールの観客の質の高さを感じ、同時に映画への愛も強く感じました。とても暖かく迎えていただき、受賞まですることができて、最高の北⽶プレミアになりました。