仕上げはポストプロダクション。エドワーズ監督が目指したのは、実物の造形物からCGへの切り替えに感じるような“違和感”を一切排した、矛盾のない映像世界を作り上げることだった。その徹底したビジョンに背中を押されたチームは、恐竜たちをデジタル空間でリアルに再現。“すべての恐竜をフルデジタルで描く”という大胆な制作方針のもと、本作の映像の約75%を形作ったのが、視覚効果アーティストたちのチームだ。それぞれの恐竜の動きや表情、登場の一瞬一瞬にまで統一感と説得力、そして躍動感を持たせるべく、彼らは細部に至るまで緻密に作業を積み重ねた。中には、完成までに1年近くを要したデジタル資産もあるという。技術と創造力の粋を集めて構築されたその映像は、観る者の本能を刺激し、想像を超えるリアリティでスクリーンに迫ってくる。

スカーレット・ヨハンソンは、エドワーズ監督のビジョンの明確さを「完全に構想が頭にある監督は説明が得意です」と賞賛。古生物学者のヘンリー・ルーミス博士を演じたジョナサン・ベイリーも「特殊効果について監督が詳しいため、恐竜のデザインに不安はありませんでした」と信頼を寄せる。卓越した構想力と技術によって生み出された恐竜たちは、もはやリアリティの域を超え、観る者の本能に訴えかけてくる。細部まで徹底して描かれたその姿が、スクリーンを越えて迫りくる圧倒的な恐怖と興奮を生み出す。
特別映像はこちら https://youtu.be/B10FSf078CM