この度、8月6日製作報告会見が行われ、主演の山田裕貴、古田新太、脚本のバカリズム、関和亮監督が登壇した。

会見では初公開の本予告編が上映されたのち、ステージ上に設置されたグランドピアノを背景に登壇者全員がラインナップ。愛が重すぎるベートーヴェンの秘書・シンドラーを演じた山田は脚本を読んで「僕らがイメージしていたベートーヴェン像は、(自身が演じた)シンドラーが作り上げたのではないか!?と思った」と衝撃を受けたと語り、また役作りにおいては「劇中で使用される楽曲を毎日のように聴いて、自分の中にベートーヴェンの音楽を刻みました。撮影中は現存するベートーヴェンの会話帳のデータを見ながら想像していきました」と述べた。

耳が聞こえない楽聖ベートーヴェン役の古田は「ドイツ人の役をやるのは初めて…というか、近代のヨーロッパを生きていた人の事を知っている奴なんかいないだろ!?」とぼやきで場の笑いを誘いつつ、「僕はヘヴィーメタルも好きだけれどクラシック音楽も好き。ベートーヴェンは奇才であり、すごく変わっている人というイメージなので、破天荒という意味では役作りはやりやすかった」とのこと。

山田と古田は映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(2021年)に続いて2度目の共演。古田について「唯一無二!」と称賛する山田は「古田さんがベートーヴェンの恰好をして座っているだけで面白かった。その雰囲気は出そうと思って出せるものではない」と絶賛。山田の事を親しみを込めて「や~まだ」と呼んでいるという古田は「や~まだはものすごく真面目。僕は早く帰りたいので監督に言われたことをすぐにやれる準備だけをしておくタイプだけれど、や~まだはちゃんと考えてやってくれる。それはベートーヴェンとシンドラーの関係性的にも正解だった」と相思相愛だった。そんな二人の関係性について関監督は「シンドラーがベートーヴェンを愛しているように、普段から山田さんが古田さんを愛しているような空気が現場には立ち込めていた」とベストコンビだと評した。
