この度、⻄島秀俊やグイ・ルンメイのインタビューやメイキング映像を納めた【特別フィーチャレット映像】が解禁!
⽇本、台湾、アメリカの合作で、⽇本⼈監督によるオリジナル企画・脚本を、全編ニューヨークロケで撮影。この奇跡のようなプロジェクトの舞台裏が、多国籍のキャスト、スタッフによる証⾔をもとに、ひも解かれていく。
賢治役の⻄島秀俊は、真利⼦哲也監督6年ぶりのオリジナル脚本について、「⽇常が壊される瞬間みたいなものが描かれていて、その中でどうやってもう⼀度⾃分の⽇常を、⼈⽣を取り戻すのかというストーリーだと思いました」と話しています。そしていろいろな国のスタッフやキャストがNY に集まり⼀つの作品を作り上げた現場を「楽しかったです」と振り返ります。また、本作では9割を占める英語台詞に臨んだ⻄島。賢治の多少の⽇本語なまりが残る発⾳の微妙なさじ加減は、ダイアログコーチ(発⾳指導)の村松ショーンと常に確認しながら⾏われましたが、⾃宅で息⼦のカイに⻭磨きを促すシーンのメイキング映像では、その様⼦も垣間⾒られます。
⼀⽅、妻のジェーン役のグイ・ルンメイは、初共演となった⻄島について「彼のセリフの時に私の演技にも変化が⽣まれて、⾃分でも驚くことがよくありました。⾃分にもこんな表現ができるなんて」と、2⼈の間に起きた化学反応に⾔及します。映像には、撮影初⽇に撮影されたという、⼈形劇団のディレクターでもあるジェーンが⼈形と踊るシーンのメイキングも。シカゴを拠点に世界各地で活躍する⼈形劇の第⼀⼈者、ブレア・トーマスによる指導も受けながら、⺟親という役割の背後に隠された、芸術家としての葛藤を全⾝全霊で表現するグイ。「カット!」の声をかける真利⼦監督の⼿応えに満ちた表情と共に、グイの集中⼒と驚異的なパフォーマンスの⼀端が垣間⾒える、異様な熱気に包まれた映像となっています。そして真利⼦監督は、「男⼥の差だったり価値観の差だったり“すれ違い”みたいなものを描きたかった。(⽇本と台湾という)違う国から来た⼆⼈が英語で喋っているのはすごく相性がいいなと思いました」と明かします。
スタッフも、撮影監督に『ディストラクション・ベイビーズ』(16)の佐々⽊靖之、録⾳に『イエローキッド』(09)の⾦地宏晃と、真利⼦監督にとって盟友とも⾔うべき⽇本⼈スタッフがいるものの、それ以外は現地や各国から集めたスタッフで結成されたインターナショナルなチーム。コミュニケーションは英語を主として、複数⾔語が⾶び交う現場となりました。中国映画『春江⽔暖〜しゅんこうすいだん』(19)も⼿がけているプロデューサーのリャン・インは「とても特別なプロジェクトだと思います。この多国籍チームでは働き⽅の違いもありますが、これまでうまくやってこられています」とチームワークに⾃信をのぞかせ、モニカ役のミア・リースも「チームが本当に素晴らしくて居⼼地も良く、作品が形になって来ている気がします」、そしてビクスビー刑事役のクリストファー・マンは「共演者たちとも良いケミストリーが⽣まれていて本当にワクワクするプロジェクトです」と笑顔を⾒せる。緊張感の⾛る重要なシーンの撮影が終わると、スタッフがハグをし合い、キャスト・スタッフ全員を労う拍⼿が⾃然発⽣。トライ・アンド・エラーを重ねながら、⾔語や⽂化の違いを乗り越え、ひとつのものに⼀丸となって向かうチームの姿は、“⾔語を超えた理解とは何か?”という本作のテーマそのものを体現しているかのよう。映像には他にもブレア・トーマスが⼿がけた謎の⼈形や、廃墟となった劇場跡地など、本作を読み解く重要なモチーフも散⾒。伝説的オルタナティブ・ロックバンド「ソニック・ユース」の元メンバーであり、前衛⾳楽や映画⾳楽でも圧倒的な存在感を放つジム・オルークが⼿がけた劇伴がバックに流れ、未だヴェールに包まれた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』独特の混沌としたムードを伝えている。
特別フィーチャレット映像はこちら https://youtu.be/xq4iOpjLIAY