ヴェネチア国際映画祭をはじめ、28の映画祭で上映を⾏い、先⽉7⽉には共同製作国であるフランスでも劇場公開がスタート。これを受けて現地へ赴いた監督は「映画を観ているときのリアクションが、良いも悪いもちゃんと評価してくださっている印象があって。いい時間でした」と感慨深げに語った。
また今回の上映はBlu-rayの発売記念でもあり、東映ビデオオンラインショップ限定の「Special Edition」が上映劇場でも特別販売されている。「Special Edition」には、「通常版」に収録される『SUPER HAPPY FOREVER』と本作のパイロットフィルムとなる『⽔⿂之交』に加え、五⼗嵐監督の初⻑編作品『夜来⾵⾬の声』を収録したDVDがボーナスディスクとして付属。封⼊特典にも豪華アイテムが勢揃い。実際に⼿に取ったクインは「ポストカードセットもあるし、ホテルの鍵をモチーフにしたキーホルダーが素敵。映画のことを思い出せますよね」とアイテムに⾔及、そして「Blu-rayは⺟国の家族に⾒てほしいし、もし⾃分に⼦どもが⽣まれたら『お⺟さん、映画に出たんだよ!』と⾒せたいです」とコメント。どこでも好きなときに⾒ることのできるBlu-rayの魅⼒もアピールした。
さらにアンコール上映を記念し、新アイテムとして本作の劇中で印象的な登場を果たす”指輪”も完全受注⽣産で販売することが決定。この⽇、宮⽥は指輪をつけて登壇し「本編では30万円って設定の指輪が1万円で買えるなんて(笑)僕は、この指輪つけてから⼈⽣が変わったんです!」と怪しいセミナーに傾倒する劇中の宮⽥を思わせる発⾔が⾶び出す場⾯も。
舞台挨拶終了の時間が迫るなか、ここでサプライズプレゼントが。凪役を演じた⼭本奈⾐瑠からメッセージが寄せられ、佐野が代読。観客や劇場へ感謝を述べ、凪の死による佐野との別れに触れながら”悲しみを通さないと気がつくことのできない幸せ”について⾔葉が寄せられた。
終盤には、「イベントを通して、観客みなさんの笑顔を⾒ることができて嬉しかった」とクイン。佐野と宮⽥は揃って「こうやって、来年以降もこの場所で上映ができたら嬉しい」と思いの丈を語った。最後には監督が「この映画を観る、という共有が⽣まれている状況がいいなと思っています。この映画に限らず、他の作品も含めて映画を鑑賞して、皆さんのなかに経験のようなものが育まれていったら、そしてたくさんの映画を観て応援してもらえたら嬉しいです」と締めくくった。