この度、本作の公開を記念して、これまでの『ジョン・ウィック』シリーズ4作品を一気に観できる、オールナイト上映イベントがキノシネマ新宿にて開催。トークショーには大のシリーズファンである、映画紹介人/お笑い芸人のジャガモンド斉藤氏と、シリーズ4作目の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』にファイトコレオグラファーとして参加した川本耕史 氏が登壇した。

まず、川本は初めて『ジョン・ウィック』を観た時の感想を「銃の距離感が変わったかなっていう。もうアクションの資料として見ちゃったんですけど、仕事柄、一番最初にアクションのその部分だけ、あれ?なんだこれ、面白いなと思って。」と従来の映画では銃=距離のアクションという概念が壊されたことを振り返る。続けて「いろんな武術を取り入れてると思うんですよね。その、チャドさんが実際、格闘技が大好きで、日本でも試合したこともあるようなプロの格闘家だったんですよ。横浜に住んでたらしいですよ。柔術、合気道、日本の刀や空手が大好きで。そこに、銃をカンフーとかも含めてミックスしたような感じなんですかね。新しかったです」とシリーズの生みの親、チャド・スタエルスキの思わぬ裏話とジョン・ウィックのアクション全体をほめたたえた。

さらにジョン・ウィックの独特な世界観について「僕の印象は中学校の時に授業が暇で、自分が妄想してる世界のような映画。こういう殺し屋がいて、安全地帯のホテルがあって。それを大人たちが本気でやっている。おもちゃ箱を広げたような印象ですかね。でも、あの劇中に防弾ジャケットって本当にあるんですよ。全てがファンタジーではなく理にかなっている」と本作はファンタジー性だけでなく、リアリティも追及しているのがこれまでにないポイントだとアクション専門家ならではの視点で念を押した。

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