シリーズ4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』から参加した川本、チャド・スタエルスキ監督が旧知の仲である『るろうに剣心』シリーズのアクション監督 谷垣健治に刀や空手などのファイトを作れる人を知っていたら紹介してほしい」と相談し、谷垣が川本を紹介したことで参加が決まったのだという。「一観客として観ていた作品に、まさか自分が関われるなんて思ってなかったです」と笑みを浮かべる。
『コンセクエンス』の撮影時を振り返り「真田広之さんが、島津という役名で出演されていますが、当時は下の名前が決まっていなかったんですね。そうすると、真田さんが僕の下の名前の「コウジ」をもらっていい?って。それで島津コウジに決まったんですよ。」と真田の愛が溢れる撮影裏話が飛び出した。さらに同じく4作目に登場するケイン役のドニー・イェンはアクションに相当なこだわりがあった様で「現場で、ドニーは、もっといいものにしたいっていう意味ではあるんですけど、どんどんアクションを変えていくんですよ。やっぱ、こっちがいい、こっちがいいって。そうなると、真田さんの受け方も変わってきたり、色々、攻撃も変わってくるのでそれに付き合わないとだめなんですよね。」とここでしか聞けない、ドニー・イェンの裏話に会場を沸かせていた。
キアヌについても「本当に努力家。最初に撮影インする3ヶ月前に、リハーサルでアクション作りと役者トレーニングを始めてるんですけど、週5で朝9時から12時いっぱいぐらいまでは、毎日練習に来て。その後も、休まずで、車の練習をしたりとか。銃の練習とか、ひたすら努力。」とキアヌの相変わらずの努力ぶりを賞賛。
トークショーも終盤に差し掛かり話は、最新作『バレリーナ:The World of John Wick』の話に。既に作品を先行で観た川本は「予告にもに出てると思うんですけど、あの火炎放射器のシーンはが大好きで。『ジョン・ウィック』初めて見た時の衝撃を思い出させてもらって。やっぱり、固定概念を壊されましたね」とシリーズのお家芸とも言える“トンデモ”アクションについて言及。さらに今作で新たなる復讐の天使・イヴを演じたアナ・デ・アルマスのアクションについて「かなりボリューミートレーニングをやられてて、実際に本当に痛そう…。スタントダブルじゃなく、おそらく、絵を見てる限りだと、ご本人が絶対やってると思うので、かなり体を張って、頑張ってると思います。」とアナの女優魂を手放しで賞賛した。
またジョン・ウィックとして再登場するキアヌについて「やっぱり、キアヌさん、安定の素晴らしさ&安心感で。心の中で、あ、キアヌさん頑張れ!って思って観てました。」
最後にこれから9時間近く、『ジョン・ウィック』シリーズを一気見する観客に向けて「本当にいろんなアクションの要素が詰まったアクション映画だと思うので、観たことがある方も、いろんな楽しみ方ができると思うんです。後ろの兵士が何やってるとか、細かいところも見たりとか、後ろの歩行者は、気づいてるふりしてるけど、そいつは気にしてないとか、妙に現実っぽいところがあったり、そういう細かい描写も楽しんでもらえたらいいのかなと思ってます。」オールナイト上映ならではの楽しみ方をしてほしいと観客にエールを贈り、トークイベントは大盛況のうちに終了した。