平監督は公開後の反響について「SNSで感想が上がると、最短2分で『いいね!』を押すので、ちょっと怖がられています(笑)。もし、されなかったらDMをください!」と気合十分。山田は「今日ようやく母親と妹が観てくれて、めちゃくちゃ泣いたと言っていました。母親的には『今まで一番の演技だったのではないか』という感想をもらいました」と明かし「いつも最新で最高を叩き出す男です!」と照れを隠しつつ胸を張った。

観客とのQ&Aでは、セイジュンが海を見つめる場面での心境についての質問が。これに山田は「こんなにも感情を作るのが難しいのかと思うくらいで、本番前になるべく人を遠ざけて一人で森の奥に行ってみても出てこなかった。そして海を見た時に思ったのは、海を見れた嬉しさだけではなく、ここは戦場になってしまったのかという悲しみ。どんな顔をしていいのかわからなかったけれど、でもそれが正しいのかもしれないと思った。わからないまま、ただただ海を見ていました」と述べた。

印象的な場面について聞かれると、平監督と山田は「安慶名セイジュンと与那嶺幸一が幻想の中で会話をするシーン」を挙げた。平監督は「与那嶺幸一と対峙する裕貴さんの喋り方と気持ちの出し方が自分の予想と違かったけれど、それで行きましょうと。脚本上ではそこまでエモーショナルなシーンではありませんでした」と秘話披露。これに山田も「本来は目に涙を浮かべるようなシーンではなかった。ある意味、次のシーンへの橋渡し的な場面だったけれど、津波君の顔を見たら…人はこういうところでグッとくるんだと思った。会いたかった奴に会えた嬉しさ、それがたとえ夢や幻想の中だとしても嬉しかった。だから涙が溢れたんだと思う」と感情が抑えきれなかったと回想した。

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