また、終戦を迎えたことを知った際のセイジュンの受け止め方について聞かれると「この作品の中で僕が想像する彼の心境としては、負けて終わろうがどうだっていい。とにかく故郷に帰ることが出来ればそれでいい。とにかく戦争は嫌だ。ただそれだけだと僕は理解しました」と解説した。

大勢の観客が活発に挙手したQ&A もあっと言う間に終了の時刻に。最後に平監督は「本作は沖縄先行公開の6月13日から長い時間をかけて皆さんに届ける毎日を過ごしていました。それはこれからも変わらずに過ごしていくと思います。映画の上映が終わったとしても、何かの節目でお目にかかることがあるような作品になったと思います。沢山の人から『大切な映画になった』という声をいただくことが出来てとても嬉しかったです。皆さんの大切な人と共に、また映画館に足を運んでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けた。

主演の山田はこの度のロングランヒットに触れて「この映画をちゃんと受け取ろうとしてくれる人たちが多いこと、本作のメッセージを誰かに伝えようとか、もう一度観てみようと思ってくれることが、戦争に目を向けることと同義だと僕は思っているので、そこが一番嬉しい。これからもヒット、ヒット、ヒットではなくて心にホームラン!」と笑わせながら「ヒットしたから嬉しいのではなくて、皆さんが映画から何かを受け取ろうとしてくれる気持ちと、それを沢山の人が受け取ってくれていることが嬉しい。これから残す作品もヒットすることが嬉しいのではなくて、作品のメッセージを受け取ろうとしてくれることが幸せだと感じる人間であり俳優であることを、ここに宣言いたします!」と照れながらも力強く宣言していた。

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