また山田裕貴演じるシンドラーのコートはヴィクトリア期、染谷将太演じるセイヤーの3ピースのスーツは1920年代のものと、非常に貴重な衣装を見ることもできる。

ヘアメイクの駒水友紀は「関監督からは『コントみたいにはしたく無いので、カツラではなくキャスト本人に合ったヘアメイクをして欲しい』とリクエストがありました。当時のヘアスタイルを調べてみると、クリクリの癖毛、独特な分け目、謎のシルエットなど、個性豊かなスタイルがたくさんあったので参考にしました」と撮影当時を振り返る。

青年期から老年期まで演じた山田のヘアメイクについては「若い頃はしっかりメイクをして、ベートーヴェンが亡くなった頃からは髭も隠さない薄いメイクにしました。老けメイクはラテックスを使ってシワを作ったり肌を荒くして、できる限り老けさせました」と語るように、自然に歳を重ねるシンドラーが物語にリアリティを与えている。観客にとって肖像画のイメージが強いベートーヴェンについては「古田さんご自身のヘアスタイルが、そのままでもほぼベートーヴェンだったのでイメージがしやすかったです。普段のだらしない姿と、舞台に立つときのかっこいい姿の差をつけることを心がけました」と語る。更に「エキストラの方も、ヨーロッパとアメリカで変えているので、違いを比べて観て頂けると嬉しいです」とこだわった点を明かし、映画を楽しめるポイントを教えてくれた。

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