構想5年の歳月をかけて本作を完成させた中野監督は、本作が商業監督デビュー作『湯を沸かすほどの熱い愛』以来およそ10年ぶりのオリジナル作品である事に触れて「自分の中のものを100%出さなければオリジナルとは言えませんが、今の僕の出せる力はすべて出し切ったので、この映画が最高傑作になったら良いなあと思います」と願っていた。

西山夕平を演じるにあたり、「彼の一番の共感者でありたい」という思いで現場に臨んだという坂口は、中野監督の演出について「中野監督の演出は繊細。僕もここまでの感情は普段出さないというところを出したりしたので、恥ずかしさを感じました。毎日くたくたにはなったけれど、幸せな時間の積み重ねでした」と回想した。
フリップトークでは「撮影中に一番幸せを感じた(知った)瞬間や出来事」をそれぞれ発表。坂口は「任せますの一言」と書いて「撮影のクランクアップのシーンで、中野監督が『このシーンは坂口さんに任せます』と言ってくださった。信頼関係が構築できたからこそ、その一言を頂けたのだろうし、それまで積み重ねて撮ってきたものが夕平にちゃんとなれた証なのかなと思えて。この時は凄く嬉しかったです」と喜んだ。
