そんな子どもたちを瑞々しく演出した横浜監督は「子どもってよくわからないものなので、近づきすぎず適度な距離感を取ろうと思った。彼ら同士が自分たちの力で絆を育む姿が撮れればそれでOK」と自然な姿を撮り重ねたと述べた。

一方、高良は横浜監督の魅力について「もはや作るジャンルが横浜聡子。そこに自分が役として入れたことが嬉しい。台本をもらって『エセ関西弁でいい』と言われたりして、自分に委ねてくれるところも多かった」と述懐。唐田も「横浜さんならではの世界観があって、私は横浜さんの撮る子どもたちの顔が好き。本作を観た時にメッチャ横浜さんの映画だと思って、大好きになりました」とすっかりお気に入りだった。
ダンサー出身の菅原は「普段踊りを踊っている印象から、動ける人だと思われて、頂く役もそのようなものが多かった。そんな私に横浜さんは『借金取りの役ってどう?』と。動ける役ばかりの私に、動きを封じてくれたことが嬉しかった。横浜さんはラブリーでユーモアに溢れる人。横浜さん自身の細胞がそのまま映画に反映されています」と絶賛した。