マイク一本、照明ひとつ。ただそれだけを味方に、古舘伊知郎は“言葉でブルースを奏でる”。言葉で世界を撃つ——それが「トーキングブルース」。

2時間ノンストップの喋りは、ニュースでは語られない、メディアには映らない“いま”言葉にすべきことを、その場で、この瞬間に届ける。「今だからこそ」生きる言葉がそこにある。初回は1988年。2004年の『報道ステーション』MC就任まで16回にわたり開催。
その後10年の沈黙を破り、2014年に一夜限りの復活を遂げ、2020年、無観客での再始動を経て、2021年には全国ツアーへ。以後、「トーキングブルース」は古舘伊知郎のライフワークとして、年に一度、ステージに火を灯し続けている。その語りは、時代の空気に反応し、更新され続ける。一度きりの、言葉の生演奏。これは、語るという行為の可能性を極限まで引き上げた、言葉のライブ。そして今なお進化し続ける、古舘伊知郎という男の、生きざまそのものである。
昨年70歳を迎えた古舘ですが、その勢いは衰えを知らず、4年ぶりとなる全国ツアーを12月7日よりスタートする。