阿久津のパートナー・那奈の過去パートを演じた満島は、かつて声優を務めた『ONE PIECE FILM GOLD』での経験に触れて「その時にアニメーションの現場に圧倒されて、⽇本の素晴らしいクリエイターがここにいるんだと思った。アニメの世界のスタッフたちに魅了されて、そこからアニメを学ぼうと思って8年くらい毎⽇何かしらの作品をずっと観ているくらい、アニメ作りの世界に感動し続けています」と告⽩。本作については「フィルム時代の⽇本映画のような、美しい余韻のある作品に参加することが出来て本当に嬉しいです。わたしは、完成作が⼤好きになりました」と太⿎判を押していた。

また満島は初共演の⼾塚について「10年くらい前に何かの作品で拝⾒した時に、昔の役者さんが現代にタイムスリップしてきたような役者さんだなって、⽩⿊時代の若者みたいだなって勝⼿に思っていました。今回は(⼾塚さんの演じた過去の阿久津が)良い意味で空っぽな声に聞こえる場⾯がいくつかあって、それが愛おしく感じます。空っぽな声が出てくるけれど、それが、情報で⾃分⾃⾝を反芻して⾒ていないように感じられてとても素敵で。その阿久津の空っぽさに救われました」と独特な味わいに感動していた。
現在の那奈を演じた宮崎は「実写映画に出演するよりも、今ドキドキしています」と率直な思いを述べながら「アフレコ収録時は隣の⼈と喋ろうとするシーンでは、ついつい横を向いてしまう。画⾯の中の⼈が喋っているわけだから私はマイクから外れてはいけないのに…。ほんの⼩さなことだけれど、声の仕事はあたふたとすることがありました」と慣れない声優業の⾯⽩味を感じているようだった。
