本作の主演が伊藤沙莉になったと聞いた時の感想を問われた原田は「もともと伊藤さんの大ファンで舞台などを見ていたので、すぐに伊藤さんの演じるまじむを脳内再生したくらい嬉しかったです!そして伊藤さんの演じてくれたまじむは本当にまっすぐで、頑張ろうとしているだれかの背中を押してくれる人でした。見ている人が応援してあげたくなるような人間味溢れる素敵な人。この映画で伊藤さんが見事に演じてくれたまじむの吹かせる風を感じることができて、すごい嬉しかったです」と当時を振り返った。
また主人公まじむの実家である伊波家でのエピソードを問われると伊藤は「そこに本当に存在しそうな家族だったので、すっごく居心地が良かったです!」撮影した建物も実際の豆腐屋さんだったので、ちゃんと歴史が刻まれていて、空気感に覚えがあるような場所でした。おばあやおかあと居間でごろごろしたりしたり、撮影中以外も食卓も普通に囲んでいました。本当の家族みたいでした(笑)」と嬉しそうに語った。当日はこれから視聴する観客たちを前にしての舞台挨拶だったので印象深いシーンを聞かれた際、伊藤は「内緒」と語り、会場の笑いを誘った。

また最後に伊藤は観客へ向けて「この作品は見た後に「また明日もがんばるか」と思える、だれかにそっと寄り添えるような作品になっていると思います。暖かい心でみてください」と語り舞台挨拶を締めた。原田マハは「タイトルにすべてが籠っています。まじむは真心という意味です。沖縄の人が大切にしている心がこもっていますし、沖縄の方々へのギフトのような作品になったと思う。」と語り、芳賀監督は「この映画にジャンルをつけるとしたら真心映画というジャンルだと思っています。それぞれが真心を持ち帰っていただき、周りの大切な人達にぜひ届けてほしいです」と話し、舞台挨拶は終了した。
