元将棋連盟会長・安藤鉄斎を演じるのは今年俳優デビュー55周年を迎える西岡徳馬。これまで数々の作品に出演したレジェンド俳優の西岡は、直近では『SHOGUN 将軍』(ディズニープラス)で世界に強烈なインパクトを与え、本作でも重厚な存在感で将棋界の「圧」と「風格」を体現します。

<安藤鉄斎役:西岡徳馬 コメント>

随分と昔、先輩俳優に連れられて渋谷駅近くにあった将棋所に行った事があった。「まぁ手始めに小学生とやってみな」と言われ、えーっ小学生と!?と思ったが物は試しでやってみるかと対戦した。彼はきちんと正座をし、丁寧な挨拶を交わし対局が始まったが一瞬にして終わった。小学生に5分も掛からず手玉に取られてしまったのだ。恐るべし将棋の世界!以来、将棋は一切しなくなってしまった。
撮影前にお借りした駒を持ち歩き、パチンパチンと良い音が鳴らせるようにやった。高い乾いた音がなると実に気持ちが良いものだ。
撮影が終わり、きっとこの作品もパチンパチンと小気味良い音の聞こえる「気持ち良い作品」になっているものだろうと確信した。
あの時の小学生が大きくなったかの様な可愛い「MISS KINGの/のんちゃん」を是非是非ご覧下さい。

そして飛鳥の父・彰一の現在の妻で龍也の母・結城香を演じるのは山口紗弥加。名門の“結城家”が頂点に立つためには手段を選ばず、復讐を仕掛けにくる飛鳥の目の前に大きく立ちはだかる。

<結城香役:山口紗弥加 コメント>

脚本を読み、闘志が沸々と湧いたのはいうまでもありません。その中身はどうしようもない怒りであり、逃れられない苦しみ、性別というものへの諦めや疑問でもありました。男か、女か。血筋か、才能か。愛か、憎しみかーーここに描かれる人々は、将棋という厳しい勝負の世界でもがきながらも懸命に自己と向き合い、戦っています。その戦いのなかで、私が演じる結城香が担うものがあるとすれば「女性としての挑戦」ではないかと思うのです。敗北し、絶望してもなお立ち上がろうとする者たちの壮絶な挑戦を、ぜひ応援していただければ幸いです。

<プロデューサー:小林宙 コメント>

私は将棋について、ほぼ素人です。幼い頃に祖父と少しだけ将棋を指したことがあり、駒の動き方は分かりますが、裏変えると動き方があやふやになるくらいの理解度です。
ただ皆さんもその程度か、もしかしたら私の理解よりも低いのではないかと推察します。
西岡徳馬さんだけは昔の新幹線の移動などでは俳優仲間と将棋を指していたとおっしゃっていましたが、本作にご出演いただく皆様も同じようなもので、全く将棋に触れたことがない方々もいらっしゃいました。
ただ日本人で“将棋”を知らない人は、ほぼいません。ルールは知らないし、触れたこともないのに、存在は知っている。
それは、日本文化そのものだと思いました。なので日本文化を美しく描きたいと思い、制作をしておりました。
今回発表したポスタービジュアルには、のんさん演じる飛鳥と中村獅童さん演じる彰一の対局の写真が使われていますが、これは前橋市の国の重要文化財となる、臨江閣で撮影させていただいた一場面になります。
普段ドラマでは撮影しないような非常に美しい近代和風建築で、前橋市さんのご協力のもと、物語のクライマックスの撮影をさせていただきました。
臨江閣の他にもたくさんの素晴らしいロケ地で撮影させていただき、劇中の見どころの一つになっております。
そしてその美しいロケ地で、このような豪華キャストの方々に熱演をしていただきました。
『MISS KING / ミス・キング』、日本文化の美しい戦いを是非ご覧ください。

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