伊藤としては“常夏”のイメージがあったようで「半袖しか持っていかなかった」というと「もう、終わったかも……」と頭を抱えていたという。伊藤はそのことを沖縄出身の肥後に話すと「次に肥後さんに会ったとき、パーカーとロンTを買ってきてくださったんです」という温かいエピソードを披露。肥後は「結構12月の沖縄は寒いんです。下手したら東京よりも寒いかも。ロケ地は風が冷たかったよね」と語っていた。

劇中で高畑が演じた“おばあ”も作品に大きな彩を与えてくれる。高畑は「私はおばあなんで、おばあには自信がありますよ」と発言して会場を笑わせると「沖縄の言葉が難しくて。テープを聞いては練習して……のくり返しでした」と苦労話も。それでも高畑は、ウチナーグチ指導の先生が「とてもお芝居が上手で、真似していたらうまくいきました」と笑っていた。

伊藤と高畑との芝居が多かった染谷は「お二人の芝居を見ているのが、ただ、ただ楽しくて。本当に豊かな時間を過ごさせていただきました」と感謝を述べると、一見、まじむに厳しく接する上司の糸数啓子を演じたシシドは「啓子がまじむに厳しくするたびに見せるまじむの切ない顔がたまらなくて」と伊藤の演技を称賛すると「でも実際のシシド・カフカは平和に行きたい人間なんですよ」と役とは違うことを強調。会場は笑いに包み込まれた。

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