この度、総勢11名からの応援コメントが到着!また、今回の発表に合わせてメイキング写真も公開。
愛し合うふたりの前に⽴ちふさがる、
愛、排除の理不尽な⼤⼈社会〈アイドル産業〉。
愛を捨て、夢のために⾶び込みたい菜穂と、
愛にとどまりたい仁美。韓国から廃ペットボトル製のロケットに跨り⾶んできた、
愛の伝道師・ほんソネ⽒の才気煥発な26分。傑作だったわ!
― 港岳彦(脚本家)
空気は映像に映らない。
でも、『サラバ、さらんへ、サラバ』。 このタイトルの隙間や、⼩さなげっぷ、ペットボトルの中にも、⼆⼈
が吸って、吐いて、⼼臓をめぐったこの街の空気がたしかにあった。 ふたりだけの切実な儀式を映画がおおら
かに抱えているようだった。
―⾦⼦由⾥奈(映画監督)
誰にも触れることすらできないはずだった“私たち”の絆。
そこに無情にも介⼊してくる社会の暴⼒性を前に、⼆⼈は別れを決意する。
傷つけ合いながらも、⾃分と、相⼿と、過去と向き合う。
別れ⽅を模索する過程は、⼆⼈の関係を彫刻していくようだった。
⾃分たちにはどうしようもできない理由で別れることはある。
しかし、別れのかたちは“私たち”の⼿で作り上げることができるのだ。
―佐々⽊ののか(⽂筆家)
彼⼥たちの関係を、誰にもなかったことになんかできない。かっこ悪くても恥ずかしくてもいいから、はじま
りだけじゃなくて別れだって⾃分たちで決めたいよねという直向きさに、私はこんなふうに別れと向き合えて
これた?と、過去の⾃分を思わず振り返りました。今この世界を⽣きているどんな関係性の⼆⼈も、別れを誰
かに奪われるなんてことがなくなりますように。そう祈りたくなる。
―⽵中万季(編集者)
⼈を好きになること、その⼈もまた⾃分を好きでいてくれること。
たとえその先に別れがあったとしても、どちらともなく互いの頬に触れ合ったあの瞬間の煌めきを、
どこからともなく⼆⼈の肌を包んだあの光の眩しさを、わたしたちは、あなたたちは、到底忘れないだろう。
茨城で暮らすひと組の⼥⼦⾼⽣カップルが、煌めく眩しい“今”を⽣きていた。
⻘い靴紐、⻘い炭酸⽔、その向こうに抜けるような⻘い空。
それでも私には、⽥んぼの中で⼆⼈が⽴てた濁った⽔しぶきこそがもっとも蒼く、透き通って⾒えた。
私はそれをちゃんと⾒ていた。
―丘⽥ミイ⼦(⽂筆家)
別れはどうしようもなく寂しく悲しいものだけど、わたしはこの2⼈を画⾯越しに⾒ながら微笑んで、涙ぐん
で、でもやっぱり微笑んでた。⽇本の、茨城の、⾼校⽣の、レズビアンカップルを描いたこの映画があってよ
かったと思う⼈がたくさんいるはずだし、⾒て欲しい⼤切な⼈の顔が浮かんだ。
―⼭⽥由梨(作家・演出家・俳優)