⻄島とルンメイのキャスティングの経緯に質問が及ぶと、真利⼦は「お⼆⼈に共通しているのが、嘘のないお芝居をしているということ。⻄島さんはアメリカの撮影で英語の⼼配もある中どっしりと構えてくれたし、ルンメイさんは初めて会った時からずっと脚本を読み込んでくれていた。信じ合えて作ることができたので、無事に完成までたどり着けたと思っています。」と⼆⼈への強い信頼を滲ませた。

⻄島はこの度の出演にあたり、「賢治というキャラクターは、感情移⼊しにくいところや、好きになれないところもあると思いますが、それでも、皆さんが⽇常⽣活で感じる“やらなければいけないことと家族とのバランスの難しさ”など、どこか共感できるところを探してチャレンジしたいと思いながら演じていました。」と⾃⾝が演じた役への思い⼊れを述べ、続けて「共同体を離れて⾃分の本当にやりたいことをやれる時代になったことはとても素晴らしいこと。ただ同時に家族、地域、国など、いろんな共同体とのつながりが薄れていって、孤独になりつつもある。僕もそれをどうやって解決すればいいかわかりませんが、この作品に参加することで考えていきたいと思いました。」と思いを語った。

さらに、本⽇は不在となったルンメイからは「皆さん、お越しいただきありがとうございます。この映画は観客の皆さんが⾒て、頭の中で考えてくださることで完成する作品なので、ぜひ楽しんでください。」と伝⾔があり、⻄島が代読する⼀幕も。そんなルンメイ演じたジェーンについて真利⼦は、「⼈形劇師のジェーンは劇中で⼈形を修復したりする。ジェーンの⼈形に対する向き合い⽅は、彼⼥が家族の問題にぶち当たった時に取ろうとする選択と繋がるような、ジェーンの⼈形劇への思いと家族への思いが並列するような描き⽅をしていきました。」と話した。作品の細かい演出やラストシーンにまで質問は及び、⼤盛況の中約30分間の舞台挨拶は終了した。

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