この度、9月24日に都内で完成披露試写会が行われ、主演の吉永小百合をはじめ、佐藤浩市、天海祐希、のん、工藤阿須加、木村文乃、若葉竜也、茅島みずき、そしてメガホンを取った阪本順治監督が登壇した。

イベントは、華やかな雰囲気に包まれて幕を開けた。まずステージに現れたのは、主人公・多部純子を演じた吉永小百合。万雷の拍手で迎えられた吉永は、穏やかな笑みを浮かべ、会場に集まった観客へ感謝の言葉を述べた。

「皆様、水曜日の夕方という、大変お忙しい時期に上映会にきていただきまして、本当にありがとうございます」と挨拶。「『田部井淳子さん』という役を『多部純子』という名前に変えて演じましたけれども、今は本当に嬉しい、とても素敵な思いをさせていただいたということで胸がいっぱいです」と、喜びを噛みしめるように語った。

純子の夫・正明役の佐藤浩市は、「約3ヶ月の時間をかけて作った作品です。みんないろんな気持ちが交錯する中で、優しさだったりとか、いろんなものを感じ取っていただける映画になっていると思いますので、今日は気持ちを豊かにして帰っていってください」と、作品に込めた自信を覗かせた。

純子の生涯の友であり、エベレスト登頂の相棒となる北山悦子を演じた天海祐希は、「純子さんとずっと見つめてきた悦子さんという役をやらせていただきました。悦子さんが淳子さんに想う気持ちは、私が小百合さんを想う気持ちにとても似ているので、私としては感情移入することがたくさんありました。この映画が完成してとても幸せです。」と、役柄への深い共感を語った。


続いて、純子の青年期を演じたのん、正明の青年期を演じた工藤阿須加、純子の長女・教恵役の木村文乃、長男・真太郎役の若葉竜也、悦子の青年期を演じた茅島みずき、そして阪本順治監督が次々と挨拶。それぞれが作品に参加できた喜びや、観客へのメッセージを述べ、この映画が多くの人々の情熱によって作り上げられたことを印象付けた。

