純子と悦子、二人の女性の間に生涯続く美しい友情も、この物語の大きな見どころだ。この親友役を演じた吉永と天海は、今回が3度目の共演となる。司会者から親友役について尋ねられた吉永は、隣に立つ天海に信頼の眼差しを向けながら語った。

「本当に、天海さんに参加していただいて、感謝、感謝なんですけれど、私にとって親友以上に私にとっては力強い存在です。これからもまたチャンスがあったらぜひご一緒させてください」と語った。

その言葉を受け、天海は恐縮しきりといった表情で、「泣いちゃうからやめてください」と頭を下げた。「3回もね、吉永さんとご一緒したいと思っている方はたくさんいらっしゃるでしょうに、私、3回もご一緒させていただいて、こんなにありがたいことはないです。ずっと小百合さんの役を見つめ続けることができるなんて、本当にありがたいことだなと思いながら、大事に大事に、ワンシーンづつ演じました」。
互いへの深いリスペクトが伝わるやり取りは、まるで劇中の純子と悦子の関係そのもの。多くを語らずとも通じ合う二人の姿に、会場の観客も温かい拍手を送った。