横田慎太郎さんの背番号「24」の阪神タイガースのユニフォームを着用し、横田選手本人から譲り受けたグローブを手にした松谷と鈴木、秋山監督が登場すると、スタジアムを埋め尽くす大観衆から大きな拍手が。3人は笑顔で手を振ってこたえました。

マウンドへ向かった後、何かを語りかけるようにバックスクリーンを見つめる松谷。その姿を見守っていた鈴木がマウンドに歩み寄り、松谷にボールを手渡しました。想いを込め、意を決したように投げる松谷。矢のようなストレートがキャッチャーミットに吸い込まれると、場内の観客からは驚きの声と大きな拍手が沸き起こりました。


ファーストピッチセレモニーを終えた松谷は「甲子園は高校時代から憧れていた場所」だったことを明かし、「甲子園のマウンドで投げられたことは信じられない気持ちです」と感無量の面持ち。「今日、9月26日は横田さんが引退試合で奇跡のバックホームを決めた特別な日だったので、タイガースファンの方や慎太郎さんの思いも背負って、慎太郎さんの分まで投げようと思いました」と目に涙を浮かべながら今日のファーストピッチに込めた思いを語り、「無事にストライクが入って安心しました」と一安心した様子。
