阿久津という⼀⼈の男の⼈⽣をかけた⼤逆転を描いた本作にちなんで、⼩林と⼾塚が「⼤逆転」エピソードを披露。野球少年だったという⼾塚は「体が細くて⾝⻑も伸びず、何度練習しても遠くに球が⾶ばなかった。それでも何とかレギュラーになりたいと思って、バントを練習した。そうしたら送りバント要員としてレギュラーを勝ち取ることが出来た。これが僕の⼤逆転。この考えは今も活きていて、⾃分の得意なことを⾒つけるのは⼤事なことだと思うようになりました」と明かして拍⼿喝采となった。⼀⽅、⼩林は「3千円のつもりが間違って3万円で⾺券を2か所買ってしまった。でもそれが当たってしまって。30何倍で108万円になったというだけで、⼤逆転と⾔えるのかな…」と恐縮しながら、凄い事を告⽩していた。
最後に主演の⼾塚は「30歳を過ぎて選択する場⾯が増えてきました。選択や決断する勇気を演じる中で感じて、僕も勇気をもらったところがありました。本作を通して何かを感じてくれる⽅の輪が広がって⾏くことを願っています」と⼤ヒット祈願。⼩林は本作を通して無償の愛を描く⽇本映画の名作『無法松の⼀⽣』的テイストを感じたそうで「この映画を観終わって気持ちの中で清々しくて幸せな気持ちになるのは、何事にも変えられない無償の愛的なものを感じるからだと思います。それは昔から⽇本⼈の中に通底しているもので、現代でもそれを尊ぶ精神は⽣き残っている気がしました。凄く気持ちのいい仕事になりました」としみじみ。⽊下監督は「作るまで苦労があって⼿間もかかっているので、⼤きなスクリーンで上映されて本当に幸せです。皆さんにとって⽇常を⼀瞬忘れて90分間休息するような優しい映画になっていたら幸いです」と呼び掛けていた。
<STORY>
無期懲役囚の⽼⼈・阿久津が独房で死を迎えようとしていたとき、声を掛けたのは、⼈の⾔葉を操るホウセンカだった。
“会話”の中で、阿久津は過去を振り返り始める。
1987年、夏。海沿いの街。しがないヤクザの阿久津は、兄貴分・堤の世話で、年下の那奈とその息⼦と、ホウセンカが庭に咲くアパートで暮らし始めた。縁側からは⼤きな打ち上げ花⽕が⾒える。幸せな⽇々であったが、ある⽇突然⼤⾦を⽤意しなければならなくなった阿久津は、組の⾦3億円の強奪を堤と共に企てるのだった――。
「退路を絶ったもんだけに、⼤逆転のチャンスが残されてんだよ」
ある1⼈の男の、⼈⽣と愛の物語。
全国劇場にて⼤好評上映中!
キャスト:⼩林薫、⼾塚純貴、満島ひかり、宮崎美⼦、安元洋貴、⻫藤壮⾺、村⽥秀亮(とろサーモン)、中⼭功太、ピエール瀧
監督・キャラクターデザイン:⽊下⻨
原作・脚本:此元和津也
企画・制作:CLAP
⾳楽:cero/髙城晶平、荒内佑、橋本翼
演出:⽊下⻨、原⽥奈奈
コンセプトアート:ミチノク峠
レイアウト作画監督:寺英⼆
作画監督:細越裕治、三好和也、島村秀⼀
⾊彩設計:のぼりはるこ
美術監督:佐藤歩
撮影監督:星名⼯、本䑓貴宏
編集:後⽥良樹
⾳響演出:笠松広司
録⾳演出:清⽔洋史
制作プロデューサー:伊藤絹恵、松尾亮⼀郎
宣伝:ミラクルヴォイス
配給:ポニーキャニオン
製作:ホウセンカ製作委員会
(C)此元和津也/ホウセンカ製作委員会