2023年の阪神優勝を振り返り、平田監督は「横田が勝たせてくれた優勝」と語る。「亡くなったことを7月のオールスター休みの時に聞いて、涙が止まりませんでしたけど、その年に優勝できて、日本一になって。皆で横田のユニホームを掲げて。あんなことないよね…。横田が勝たせてくれた優勝じゃないですかね」と思い出し、涙がこらえきれなくなる場面も。その言葉を受けて秋山監督は「岩崎さんがマウンドに上がる時の甲子園の空気はすごかったです」と振り返ると、平田監督も「「栄光の架橋」は、僕らは涙が止まりませんでした」と思い返し、「チーム全体が慎太郎に届けと思ってたからだと思います。日本シリーズでも横田のユニホームを飾ってくれてましたから」と裏話を明かした。
秋山が「鈴木京香さんは、あのシーンをテレビで見てたそうなんです」と明かすと、鈴木さんは「そうなんです。だから、秋山監督から『母親役をやっていただけないか』とお話をいただいた時に、あまり健康状態に自信がない時だったので、できないかもしれないと思いながらも、あのシーンを見ていたものですから、監督にお会いしてお話を伺ってるうちに、『私の体調も万全じゃないんだけれど、ぜひやらせていただきます』とお返事したんです。やらせていただかなきゃいけないと思うぐらい胸を打つシーンでした」と本作への出演秘話を明かした。
その言葉を受けて平田監督は「ファンの方たちも横田のことを忘れてませんでしたし、2023 年の優勝は慎太郎が僕らにくれたご褒美じゃないけど、見守ってますよってね、ちょっと九州弁が効いたようななまりで言ってくれてるようでした。こういう映画を作っていただいて、僕らは改めて野球できる幸せをかみしめなきゃいけない」と思いを語った。秋山は「生きる勇気を持ってもらいたいという僕らの祈りを込めて作った作品なので」と作品への熱い思いを語り、平田監督が「皆さん悩みがあると思うので、その時は前向きに頑張ってる姿を描いた、この映画をぜひ見ていただきたいですね。慎太郎も喜びますよ。」と期待を込めて本作を応援していた。
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