そんな純子を青年期から支えた悦子について、天海は「悦子さんは、純子さんのことが大好きだったんだと思います。悦子さんの夢を実現しているというか、人として、女性としてのバイタリティ、生き方、純粋な想いなど、悦子さんからするとキラキラしたものを、ひけらかすわけではなく自分の中に秘めて毎日を大切に生きている純子さんがとても魅力的だったのではないでしょうか。すごく憧れていた人なんじゃないかなと私は受け止めていて、それは私自身の小百合さんに対する想いとリンクしていたんです。悦子さんが、純子さんを見つめる視線などは、私が見つめる先にいつも小百合さんがいらっしゃったときの気持ちと重なります」と役に共感できたのだそう。

劇中では、純子の青年期をのんが、現代期を吉永が演じている。阪本監督は二人について「のんさんと吉永さんには、田部井さんの書物の中から印象的だった言葉などを箇条書きしてお渡ししていました。そして、そこから外れないようにやってもらいました。のんさんに対しては自在に生きているという印象があり、田部井さんとの近さを感じていました。あと吉永さんのデビュー当時の写真集を見てみたら、のんさんと目元がそっくりだったので、キャスティングをさせていただきました。(撮影は)吉永さんの場面からクランクインしました。のんさんは、吉永さんの演じる様子の見学にも来られ、(演技の)リズムをつかもうとしていらっしゃいました」と共通点などを挙げた。

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