当⽇の会場となったシネマート新宿では、10⽉頭から「豊⽥利晃レトロスペクティブ 2025」と称して、豊⽥監督の過去作を上映し、「⻘い春」はほぼ満席の⼤盛況となった。改めて本作への道のりについて聞かれた豊⽥監督は「振り返らないので、あっという間でした」と語り、「シネマートはこんなに良い劇場で、でかいスクリーンで、でかい⾳で、キャパも300くらいで、でかいので、ちょうど⾒やすい劇場ですよね。毎⽇、社員のように舞台挨拶をしていたんですけど、楽しかったです」と⾃⾝の特集上映を楽しんだ様⼦だった。

この⽇が本作の舞台挨拶に初参加となった板尾は「今回は、豊⽥組のオールキャストみたいな感じで。やばい役者ばっかりで。(豊⽥監督を指しながら)これが⼀番やばいですけどね。こんなやんちゃな監督いませんから」と発⾔。豊⽥監督は「制作発表があった時に、板尾さんからメールが来て。『次、俺出るで』って来たんですよ。そのまま、ずっと進んでて、ジュニアの⾐装合わせをしている時に、吉本の偉い⼈が来てて。『板尾さん、出るって⾔ってましたけど』って⾔ったら⼤慌てして。『ちょっと確認します!』って。ちゃんと⾔ってください。会社に(笑)」と出演の経緯を明かした。

また板尾は「豊⽥組に関しては、昔から出る⾔うたら出れるので⼤丈夫ですよ(笑)。でもね、今⽇のお客さんがやばいなと思って。こんな作品を⾒に来た。かなりやばいですからね。今⽇来たお客さん。⾃覚してください(笑)」と観客をいじり「キャストもやばいですけど。ジュニアと、窪塚洋介なんて⼀回死にかけてますから(笑)。おかしな奴ですからね。監督もやんちゃですけど!まあ、マメ(⼭⽥)さんもやばいですけどね。やばい奴だらけで、僕が⼀番普通かなって」と語って会場を沸かせ、千原は「どこがなんですか(笑)」とつっこみを⼊れていた。

さらに板尾は「ジュニアなんて、宗教家というか。兄貴の⽅がえげつないからね。あれの弟ですよ。ぴったりやんと思いながら⾒てました」といじりつつ「昔、リバイバルの映画館で『七⼈の侍』を⾒たときに感じたような感覚を思い出したなあって。もっと続き⾒たいなあっていう思いが、すごくあります。」と感慨深げ。

「キー(渋川清彦)と話してたんですけど、『七⼈の侍』も⿊澤明さんがお⾦を使い果たして散々撮って、予算なくなって。映画会社が『お前なんぼ⾦使うねん。どんな映画撮ってんねん。⾒してみい』って⾔うて。前編⾒せて『この続きどうなんねん』って役員が唸って、そこからまた製作が続いたっていう話も聞いたことがあるんですけど、それに匹敵するくらい本当にやばい映画で。久しぶりに、スクリーンをはみ出す映画を⾒たかなっていう気がするという、良い⾔葉で終わります(笑)」と本作の魅⼒を⼒説していた。

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