この度、10⽉22⽇に渋⾕ユーロライブで公開直前試写会イベントが開催され、⼩島央⼤監督、エグゼクティブプロデューサーの成 宏基、そして特別ゲストに井筒和幸監督が登壇した。

⼩島央⼤監督の前作『JOINT』からその才能に着⽬していたという井筒監督は、開⼝⼀番「ようやった!」と絶賛。特に、主⼈公の島⽥がPTSD(⼼的外傷後ストレス障害)を発症する打ち上げ花⽕のリアリティを取り上げ、「あれ、本物の花⽕でしょ? CGではなく、実写でやるからこその迫⼒があった。花⽕の打ち上がるタイミングと⼈物の動きを合わせるのもさぞかし難しかっただろうに。とにかく素晴らしかったですよ」と興奮気味に話す。⼩島監督によると、このシーンがクランクインだったようで、「新潟・⼩千⾕の花⽕⼤会で撮影したんですが、打ち上げ⾳が⼤きすぎて役者の声が届かず、全員叫びながら撮影していました」と撮影秘話を吐露。

井筒監督は、本作が監督オリジナルの企画であり、独⽴プロによる製作であることにも触れ、「製作委員会のような企業の集合体がつくる、みんな責任逃れな映画が多い中で、『⽕の華』は思いの分かる連中だけでつくった、腹を括った映画ですよ」とその⼼意気にも⼼酔した様⼦。続けて「劇中には国に恨みを持つ隊⻑や、中国マフィアも出てきて……だいぶ“病んどる”映画ですよ、まるで『タクシードライバー』※やぞ、と。久しぶりに画⾯に⾷いついて観てました」と、とにかく井筒節が⽌まらない。

PTSDを抱えた主⼈公を癒し、救いとなるのが“花⽕”の存在。⼩島監督は「いろいろ取材をしていく中で、⼀概には⾔えませんが、PTSDの症状の⼀つとして、“外に吐き出したい”という衝動があります。この映画では、間違った吐き⽅―――例えば最悪のケースとしてテロリストになる道ではなく、花⽕という救いによって苦しみを浄化させられるという希望を描きたかった」と説明。

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