この度、『ブルーボーイ事件』の冒頭約20分を分かりやすく漫画に落とし込んだコミカライズが公開!
日本で性別を変えることが明確に認められていなかった時代に、性別適合手術を行った医師が裁判にかけられた。性別適合手術が合法か否かを問う裁判の証人となったのは手術を受けた女性たちだった。彼女たちは手術を受けたことで“幸せか不幸か”という議論に持ち出され厳しい世間の目にさらされることとなる。
漫画は、証言台に立つサチの印象的な姿から始まる。性別適合手術を受け、息をひそめるように暮らしていたサチ。恋人の若村と支え合いながら幸せな日々を送っていたのだが、弁護士の狩野から「あなたにこの裁判の証人になってもらいたい」という依頼を受け、サチのささやかな生活が一変していく―。


今回、コミカライズの作画を担当したのは、webアクション(双葉社)が注目作品を選ぶ第2回アクション月例漫画賞にて『緩んだ弦のための祈り』で入選を獲得し、同作で戦後の日本を舞台にマイノリティ同士の理解や問題解決の難しさをテーマに現代社会にも通ずる問題として見事に描き出した新進気鋭の漫画家・新庄花純。戦後の日本で性的マイノリティとされていた者たちが裁判の証人として取り沙汰されることになった“ブルーボーイ事件”を題材に描いた本作との共通点を見出し、今回のコミカライズをオファー。昭和漫画を彷彿とさせるような画のタッチで本作のレトロな雰囲気も表現されている見事なコラボレーションが実現。


今回、公開となったのは最初の6ページまでとなっており、サチが裁判に関わりを持っていく本編冒頭の部分を描いた全ページは作品公式X(@blueboy_movie)の方で公開となる。

