撮影中に印象的だったエピソードとして、日穏は初めての映像作品での主演で全てが新鮮だったとしつつも、「真夏の廃校の一室でスカッシュ部の部室のシーンを撮影したんですが、クーラーも効かない状態でマジできつかった(笑)」と吐露。「春のシーンで春服での撮影だったので、汗を避けるために、氷を脇に挟みながら撮影していました」と。

また、松田は日穏が撮影地である海老名のサービスエリアの有名なメロンパンを大量に差し入れし、キャストやスタッフに喜ばれたエピソードを披露。そのシーンに参加していなかった西尾からは「いいなぁ、私も食べたかった」と恨み節も飛び出し、日穏も「すいません……」と恐縮しきり。また吉井からは撮影最終日にみんなでボトルフリップチャレンジを行い、「成功した日穏くんが“イェイ!”と喜ぶ姿が、高校生だなって思いました」という微笑ましい思い出も語られるなど、同世代同士の和気藹々とした雰囲気に包まれた舞台挨拶となった。
舞台挨拶の最後に、メッセージを求められた日穏と木村監督。日穏は、「本作は本当に面白い映画なので、公開期間中に何回も観に行って欲しい」と熱く呼びかけ、「鑑賞後にはハッシュタグ「#代々木ジョニーの憂鬱な放課後」を付けてつぶやいちゃったり、Filmarksなどで評価しちゃったりして、どんどん盛り上げてってください」とPR。
木村監督は「本作はコメディ映画なので普通に楽しんでもらえれば」としつつも、「映画の良さは“楽しかったな”だけで終わらないところにある」と強調した。観客に向けては、「映画を観て、多分何か感じることがあると思うので、それを自分で考えたり、友達と話したりとか、帰って家族と話したりとか、そういう時間もこの映画を見たら大切だと思ってもらえたりしたら嬉しい」と、映画について深く考察する楽しみを提案し、舞台挨拶を締めくくった。
