物語の鍵は「イカスミパスタ」、吉岡里帆の役は”幸せを運ぶエンジェル”

トークセッションでは、司会から吉岡に対し、「最後まで見ると、まさにあれはイカスミを運んでくるエンジェルという役どころじゃないかと思った」というコメントが送られた。

これに対し吉岡は、自身が登場するシーンでキーアイテムとなった「イカスミパスタ」が、主人公カップルを繋ぐ重要なものであったことを完成した映画を観て知ったと明かした。

「ジェニファーさんのセリフで『イカスミパスタを食べて口が真っ黒になっている姿をお互いに見せ合うことは、世界中の誰かのために美しくいるためではなく、2人だけの世界で幸せになれること』という言葉がありました。ダメな所を見せ合うことの象徴として出てきていて、そこを担えたことが大変嬉しかったです」と、役柄の重要性に感動した様子で語った。

この「イカスミパスタ」というモチーフについて、シュー・チェンチエ監督は脚本段階からの狙いであったと解説。

「主人公の父親は非常に伝統的で、ある種抑圧的な存在です。だからこそ息子は反逆的になる。このイカスミが何を現しているかと言うと、”自ら見つけてきた幸せ”の象徴なのです。決して父親や母親から与えられたものではない、という考えを込めてこの話を書きました」と、物語に隠された深いテーマを明かした。

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