本作のタイトルは吉井の楽曲「みらいのうた」から名付けられているが、英題は「TimeLimit」とされている。このタイトルの由来について「これは吉井さんがつけてくださいました」と明かす宮地監督。「実は『みらいのうた』というタイトルは、編集がほぼ終わった時についたんです。エンディングにこの曲が流れるのも、最後の最後に決まったことで。だから『みらいのうた』というタイトルも、今となってはこの映画の象徴のような楽曲になってくれていますけど、最初はそこに気づいていなかった」と振り返った吉井。

吉井によると、当初はタイトルを決めるのに時間がかかったといい、いろいろなタイトル候補が出てくる中で、悩んだ末に「いやいや、ちゃんとここにあるじゃないか」と自身の楽曲に行き着いたという。そしてそこから(国際映画祭上映などのために)英題をつけることとなり、「人はみんな人生のタイムリミットを必ず迎える時が来るなと思って。それは“締め切り”みたいなニュアンスなんですけど、それで『TimeLimit』を提案したら、『いいじゃないか』ということになった」と明かす。その提案を受けた宮地監督も「撮影が終わって、編集も始めて、最後の最後で吉井さんからタイトルをご提案いただいて。エンドロールに『みらいのうた』をはめてみたら、この3年間で起こった出来事がすべてこの楽曲に収束していくというか。昇華されていくようなイメージがあって。最後のピースがこの楽曲によってはまったようでした」と述懐。

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