また松谷とダブル主演を務める鈴木は、横田さんを見守る母まなみ役のオファーを受けたことを「野球ひと筋で一生懸命打ち込んできたのに、志半ばで病と戦わざるを得なくなった慎太郎さんのお母さんという役がわたしにできるんだろうかと、ただただ思うばかりでしたが、慎太郎さんの素晴らしく、清らかで一生懸命な生き方に感動して。これはぜひやらせていただきたいという気持ちで引き受けさせていただきました」と述懐。息子役の松谷との共演を「(松谷)鷹也君がいつも慎太郎くんのままでいてくれたので。わたしたち家族はいつも役と考えることなく。慎太郎くんってこういう子だったんだな、こんな素敵な男の子だったんだな、頼もしい青年だったんだな、誇らしい息子になってくれたんだなと思うことができました。それは鷹也くんが一生懸命やってくれたおかげだと思います。そして映画で大好きになった慎太郎くんを、この映画が届くべきところに届くことを祈って。たくさんの人に見に来ていただきたいと思ってますので。今日の感想を皆さんどうぞお伝えくださいませ」と呼びかけた。

また、息子の慎太郎を一歩引いたところで見守っていた父・真之を演じた高橋は「鷹也君とは、現場で目が合ってもできるだけ喋らないようにして。距離感がある親子の父親像を心がけました。でも妻には叱咤されるわけですが、『何をやってもあなたは中途半端』だと言われてしまう。それは男としても自分としても突き刺さるセリフで、自分の人生を振り返りました」と笑いながらも、「横田選手のエピソードは本当に胸を打つ話。皆さんがこんなに関心を寄せてくださって、こんなに泣いたよというのが届いてるといいなと思います」としみじみと付け加えた。

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