のんの答えは「お布団」。その理由は「こちらはですね、一生懸命お仕事をしたり、生きていく中で、毎日家に帰ったら3度寝位するぞ、という気概で頑張っているんです。もちろん、家族や仲間という大事な存在からも色々貰って生きているんですけれど、真っ先に思い浮かんだのがお布団だったので・・・」。佐藤から思わず「俺や天海が言ったことはどうなるんだよ」と突っ込まれると「うわあ、失敗した。趣旨が違う、と思ったんですけど、私はお布団です。」と説明し、会場は笑いに包まれた。

そして吉永の「観客の皆様がいる」という回答に、会場からは拍手が起きた。「若い方にご覧になっていただいてもとても楽しい映画だと思いますし、私くらいの方たちにもこれからも生きていこうという気持ちにさせるような、映画を観る前にこんなことをしゃべってしまうと監督に叱られてしまいますが、そんな思いがしております。観客のみなさんという回答にさせていただきました。」とコメント。
最後に監督は「匿名の方がいる。今はSNS上で映画を1本作ると匿名の方々が罵詈雑言とか、たくさん書かれていちいち傷ついてる自分がいるんですけど、でもそういう人もお金を払って劇場に行かれたということだと。まあ辛くはありますけど、受け入れるしかないなと。そういう意味でてっぺんの向こうに匿名の方がいる。」と回答した。

最後に吉永から「先ほどから観客のみなさまに感謝の想いをお伝えしましたけれども、本当にそれがいつまでも胸の中に残っております。この映画はみんなで一生懸命に作りましたのでどうかお帰りになる時に温かい気持ちになっていただけたらと願っております。ありがとうございます。」とあいさつ。
監督からは「今日観て気に入っていただけたなら、あらためて劇場にお友達、親戚、赤の他人、誰でもいいですからお誘いの上また来てください。今日は初日の来て下さったみなさんだけに特別にお知らせします。これは俳優さんたちは全く知らないことで、監督の僕にしか言えないことです。この映画は2回目が一番面白いです。ありがとうございました。」と締めくくり、会場は終始和やかなムードに包まれながら幕を閉じた。