
そして早速、MCの下埜正太からジュゼッペのキャラクター性について尋ねられると、佐野は「最初はすごく不思議なキャラクターに思うんですけど、知らない間にジュゼッペの魅力にトリツカレていくんです。知れば知るほど魅力的なキャラクター。こんなにキャラクターを好きになりながら演じたのは初めてです」と愛情たっぷりにジュゼッペを演じたとコメント。
ちなみに佐野がアニメーション映画の声優を担当したのは今回が2度目。初挑戦は、2025年公開の映画『ヨウゼン』。 同作についてインタビューを受けた際「次は可能なら歌もあって、ミュージカルもあるアニメーションだったら嬉しいです。いつか叶えられ たらいいですね」と喋っていたそうで、歌唱場面がふんだんに盛り込まれている『トリツカレ男』のオファーが届いたときは「まさか決まって、めっちゃ嬉しかったです」と驚きが隠せなかったと振り返った。
声優作業に関しては、台詞のアフレコよりも先に歌のレコーディングが行われたとのこと。ただ、その段階では絵が未完成だったという。佐野は「監督に『ここは空を飛んでいる風に歌って欲しい』、『もっとジュゼッペの目の輝きを感じながら歌って欲しい』と言われて。 『(絵が)完成してへんから難しいな』と思いながらレコーディングしていたんです。でもいざ完成したらすごく魅力的な絵で、今の時 代では珍しくCGをほぼ使っていないんです。1枚、1枚、手描きで描かれた作品なので、人の手作り感と温もりが伝わってきます」と、出来上がった作品を鑑賞して魅了されたと話した。
そんな『トリツカレ男』でヒロイン・ペチカの声を演じたのが上白石萌歌。劇中には、上白石とのデュエットソングもあるのだが、レコーディングは別々で行われたとのこと。佐野は「上白石さんと2人で録れるのかと思ったら、1人だったんです。デュエットでハモりや掛け合いもあるので『別々で録って大丈夫かな』と思っていたら、ピタッと合っていて。音の長さ、子音の発音の仕方、声のニュアンスと か、どれも一緒に録ったみたいで」と完成度が高いデュエットシーンになっていると明かした。