また、本作の核となる「レンタル・ファミリー」という日本独特の仕事に関わったキャスト陣へ、役柄を通して抱いた感情についての質問が投げかけられた。老名優の父を気遣う娘・雅美役の真飛は「私は柄本さんの娘を演じる中で、人は一人では生きていけなくて、気が付かないうちに人を支えたり支えられたりしているんだなと考えさせられました。そして、悔いがないように生きたいと思える作品でした。皆さんにもそういった気持ちを感じていただきたいです」と語った。「レンタル・ファミリー」社に新郎役を依頼する佳恵役の森田は「家族をレンタルするってどんな感じだろうと思いましたが、嘘が本当になる瞬間があると感じました。家族の絆や、前向きな気持ちになれる作品で、その一員になれてうれしいです」と続いた。父親役を依頼するシングルマザー・瞳役の篠﨑は「人と人とのつながりについて深く考えました。私はシングルマザーの役で、“レンタル・ファミリー”を通してフィリップとつながれたことで、瞳も母として、人として成長できました。深い作品に携われたことに感謝しています」と役を通じた思いを明かした。レンタル・ファミリー社のスタッフ・光太役の木村は「東京国際映画祭に参加するのが初めてで、この作品で来られてとてもうれしいです。本作は、人は何歳になっても認められたい、そんな思いをそっと包み込んでくれる映画です。このすばらしい映画を多くの人に伝えたいと思っているので、メディアの皆さんご協力お願いします!」、と熱くアピール。それぞれが演じた役柄への深い想いや作品のテーマについて語った。