この度、11月4日に東京国際映画祭にて上映前舞台挨拶が実施され、飯塚花笑監督、主演の中川未悠、共演の前原滉、イズミ・セクシー、安井順平が登壇した。

満員御礼で迎えたこの日。トランスジェンダー男性当事者として幼少期から“ブルーボーイ事件”を知っていたという飯塚監督は「1960年代当時の裁判にトランスジェンダーの方々が当事者として出廷し、自分の存在をオープンに証言していた事を知って衝撃を受けました。LGBTQ+の歴史は語られて来なかったので、歴史に埋もれさせるのではなく、映画を通して世に届けるべきなのではないかと思った」と映画化に至る経緯を述べた。

主人公・サチを演じた中川とサチの元同僚アー子役のイズミは、オーディションで大抜擢。中川は「芝居経験がないので“なぜ私なんやろう!?”とビックリして不思議さもあったけれど、“オーディション合格”の文字を見た時に心から嬉しかった。作品に携われて良かったと思っています」としみじみ。イズミは「オーディションの知らせを受けた時に、なんだか私がやるような気がすると思った。合格した時は嬉しかったけれど、演技経験がないので“私で良いのか?”と手を挙げた事に対する後悔も入り混じる複雑な感情でした」と率直な心境を述べた。

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