当事者キャスティングを掲げでオーディションを開催した飯塚監督は「前代未聞の事なのでどれくらいの人数が集まるのか未知の状態だった。結果的に40人程度がエントリーしてくれた」と回想。イズミについてはSNSでの一人芝居動画を見て心を動かされたといい、中川については「裁判の証言シーンを演じてもらった際に、中川さん自身の経験がサチのセリフに想いとして乗っている様を見て、そのセンスにビックリ。これは当事者キャスティングでしか出来ない事だと思った」と実感を込めていた。

サチの恋人・若村役の前原は、中川とイズミの成りきりぶりを絶賛。「僕自身キャラクターを作ることはほぼなくて、というのも中川さんがサチとしてその場に存在してくれたから。僕は若村としてサチさんを愛する事だけでした。それは中川さんが作ってくれたこと」と感謝した。
