第37回東京国際映画祭にて、来日スペシャルトークイベントが行われ、主演のポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが登壇した。
ポール・メスカルは「皆さんにお会いできてうれしいです。この作品の脚本を読んで、復讐を誓う男が血筋や信念を受け継いで英雄になっていく、その変遷の両面を演じられたのは役者冥利につきました」と挨拶。デンゼル・ワシントンは実に11年ぶりの来日を「非常に楽しみにしていましたよ」と笑顔で明かし、この作品への出演について「オスカーを獲得した名作の続編であること、素晴らしいキャラクターと脚本、そして素晴らしい監督と一緒に仕事ができることが決め手でした」と話した。
前作にも出演していたコニー・ニールセンは「前作の物語から十数年後が描かれ、ますます贅沢や腐敗がはびこってしまう新しい時代のローマ帝国となった、その変化を監督がさりげなく映像の中で示しています。崩壊しつつある帝国に身を置く感覚を観客の皆さんも感じてもらえると思いますし、技術の進化によって彼が本当に描きたかったローマ帝国のありのままをスクリーンで描けるようになったと思います。映像トリックや引き出しの多さによって様々な角度から撮影していきました」と述べた。
これほどの大作の撮影現場について、フレッド・ヘッキンジャーも「360度どこを見渡してもローマ帝国であるようなセットを、監督が作ってしまったんです。どこを見てもリアルな世界で、常に多くのカメラが回っていて、すべてのスケールが圧倒的。私の衣装も、何もかもギラギラの派手さで、これこそ欲や腐敗によって帝国が堕ちていくことを表現するのにピッタリだと思いました」と振り返った。