第37回東京国際映画祭にて、ジャパンプレミアが行われ、上映後には“大のアニメ好き”を公言する女優の宇垣美里と、アニメ評論家で映画祭のアニメーション部門プログラミング・アドバイザーを務める藤津亮太が登壇し、トークショーが実施された。

ひと足先に映画を鑑賞した宇垣は「最初にまず驚いたのが、ロズが島の全容を初めて見るファーストカットで、この島がどういう島なのかが説明されていきますが、その自然の奥行き―全てがあまりにも美しく、あまりに広くて。アメリカや海外のアニメーションの自然の描き方は、日本のものとちょっと違う印象があったのですが、ある意味で、私が見て育ってきた、日本の作品、スタジオジブリの作品の森や自然の表現と似通っているものを感じました。奥行きがあって、印象派の絵画のような、夢のような美しさがあって、全てのシーンをポストカードにしてくれ!と思いながら観ていました」と話した。

宇垣の言葉に、藤津は「今回の美術スタッフは背景を3Dでつくっているけど、印象派のモネ、ディズニー映画の『バンビ』、スタジオジブリの『となりのトトロ』の自然の描き方などをリファレンス(参照)にして描いたと言っているので、いまおっしゃった印象は正しいと思います」と語る。さらに宇垣は「ロズを見た時に、『天空の城ラピュタ』を思い出しました。そういう意味で、なるべくして好きになった作品だなと思いました」と語り、<最新型アシスト・ロボット>のロズについて「最初はまず造形のかわいらしさを感じ、動物の動きを模写する、その動きの見事さにも魅了されましたが、後半は彼女の変化――プログラミングされていた『こうあるべき』というものを超えていく姿に共感しましたし、すごく大好きになっていきました」とその魅力を熱く語った。

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