お気に入りの動物を尋ねられると宇垣は「動物が大好きなので、全てがあまりにかわいらしくてキュンキュンしっぱなしだったんですが、特に好きだったのがキツネのチャッカリです。私がああいう悪ぶったキャラクターがそもそも好きというのがあるんですけど(笑)、そんな彼が、ふとした時に見せる弱さや本当に思っていること、鼻で笑っていた家族というものに自分が入っていき『守りたい』と思うようになる姿がたまらなくて。同じドリームワークスの『長ぐつをはいたネコ』や『バッドガイズ』と重なり、好きなキャラをまた出してきてとすっかり虜でした」と嬉しそうに語り、「アニメーションですけど、大人の目線でも子どもの目線でも楽しめる、層の厚い作品のイメージがあります」とその魅力を語ると、藤津も「今年で創立30周年ですが、最初の頃は、『シュレック』などのパロディ感とか、対象年齢が高めだったのですが、『カンフー・パンダ』などのヒットを経て、大人の目線と子どもの目線が両立できる作品が増えてきたなというのが僕の印象です」とコメント。

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また特に胸を打たれたシーンや印象的なセリフとして宇垣は「最初の海の描写、ロズが魚眼のように世界を見るシーンも大好きですし、ガンたちが一斉に飛び立つシーンは、感情移入もして寂しさと共に、あの壮大さにはハッと息を呑むものがありました。そして『ママ』というセリフにこんなに泣かされるとは思いませんでした!」と語り、「ここで終わると思いきや、さらに、さらにと、どんどん展開していくんですね。話としては、最初の巣立ちまでで十分に作れるはずなんですけど、しっかりした展開があるので、飽きる暇がないですよね。私が好きだったのは、ノアの箱舟のようにみんなで冬を過ごすシーン。捕食者と逃げる側が本能を越えて『一緒に生きることはできるはずだよ』というメッセージを感じて、あのシーンのピースフルな雰囲気はすごく好きでした」と述べた。

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