今作のテーマについて宇垣は「クマとキツネとネズミが一緒に暮らすことはできないし、それは夢ですけど、それを超えてできることだってあるかもしれないじゃない?それは人間だったらできるかもしれない。本能なのか伝統なのか文化なのか、それを超えて一緒に生きることはできるはずというメッセージを感じました。あとは“成長とそれを見守るもの”というテーマ。私はまだ親じゃないですが、親の目線で見るとグッとくるものもあるでしょうし、私は巣立った娘として、非常に心揺さぶられるシーンがありました。そういう意味で、『見送る』そして『旅立つ』というメッセージも感じました」と話した。
最後に宇垣は「やっぱり、まずはアニメーションの素晴らしさ! そこはおそらく今後のアカデミー賞などにも関わる重要なポイントになってくると思いますので、見逃し厳禁です」と語り、さらに「お友達か、家族か、お子さんか、親御さんと行くのか? 誰と観るかで感想が違ってくる作品だと思います。何度も観て、違う視点で楽しむこともできる作品なので、一緒に行った方と『どこが良かった?』、『どこに感情移入した?』と話すのも含めて、素晴らしい経験となる作品をぜひ楽しんでいただければと思います」と語り、トークセッションは幕を閉じた。